まちづくりの現場では、若い担い手が不足しがちであると言われています。まちづくりの現場に若い力を取り入れていくことは、コミュニティ政策においても長らく課題でしたが、上首尾に解決できたという話はなかなか耳にできていません。
 しかし近年、どういうわけか、各地のまちづくりの現場で、まちづくり活動を生業にする若い担い手が散見されるようになっています。
 一体若者たちの間で、まちの現場で、何が起こっているのでしょうか?彼らは一体どんな動機と経緯で、どのような形でまちづくりに関わり、そしてこれから何を目指していくのでしょうか?その背景を知ることは、今後のまちづくり、ひいてはコミュニティ政策を考えていく上で、大いに参考になることでしょう。
 今回は、主に京都をフィールドにまちづくり活動を担う20代から30代の若いまちづくりの担い手をパネラーに招き、対話する場を設けました。是非ご参加くださいませ。

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<コミュニティ政策学会2016シンポジウム>
バカモノ・ヨソモノとしての「若い世代」のまちづくり観を読み解く~いまさらやけど...「<まちづくり>に関わる」ってどういうこと?~

■開催趣旨
(1)シンポジウムの目指すもの
 まちづくりに必要なものは「ワカモノ・ヨソモノ・バカモノ」という言葉を、最近よく耳にする。その言葉の示す 如く、近年、軽々とまちづくり活動に関わり、まちづくりを生業にする(まちづくりのキーパーソン・仕掛人となり、 まちづくりでメシを食う)若い世代が、同時多発的に散見されるようになった。この、まちづくりの現場で活躍する 20〜30 代の活動家を、便宜的に「まちづくりミレニアル世代(以下「ミレニアル世代」」と呼ぶとすれば、彼らは一 体どのような特性を活かし、どのような形で地域に貢献しているのだろうか?そして、どういう動機を持ち、どんな 縁を得てまちづくりに関わるようになったのだろうか?
 今回のシンポジウムでは、これからのまちづくりの担い手である彼ら「ミレニアル世代」の活動家をパネラーに招 き、今、彼らが地域で取り組んでいるあたらしい形の活動を具体的に紹介してもらった上で、彼らとの語り合いを通 じて、これからの地域まちづくりにおける「ミレニアル世代」の役割やまちづくりの方向性について考えてみたい。

(2)副題に込められた期待〜「まちづくり」と「まちづくり専門家」像を問い直す
 上述した通り、本シンポジウムの目的は、まずはミレニアル世代の新しい活動を知り、そこから学ぶことであるが、 それと同時に、このシンポジウムでの議論が、「まちづくり」やそれに関わる「まちづくり専門家」のあり方を問い 直す契機になるのではないかとも期待している。
 「まちづくりに関わる専門家」について明確な定義があるわけではないが(「まちづくり」という概念自体も明確 な定義はないが)、一定の年齢以上の専門家あるいは研究者にとって、「まちづくり専門家」とは「自らの専門性を 活かすことで社会の状況をより良く変えたい、という使命感をもって地域住民の活動を支援するアクター(立ち位置 としては住民とは異なる)」というものではないだろうか。それに対して、今の若い世代(ミレニアル世代)に典型 的に見られるあり方には、松永桂子・尾野寛明が「地域や社会に貢献するよりも、自分がしたいことと地域の課題解 決の方向性をすり合わせていく、そうした社会のデザイン能力が花開く場として地域が受け皿となっている」と指摘 しているように1)、「社会のためというよりは自己実現的な願望を元に、外部者としてではなく、自分もプレイヤー の一人として地域に関わっていき、それが結果として地域にプラスとなるような成果を出している」という傾向がありそうである。
 ミレニアル世代の活動や成果は、これまでコミュニティ政策分野で語られてきた「まちづくり」と親和的であり、「まちづくり」という視点からも高く評価されるものでありながら、彼ら自身には「(地域や地域住民の暮らしを良くするために)自らの専門性で地域課題に取り組む」という志向性や、(従来の意味での)「まちづくり」に取り組んでいるという自己認識は希薄である。当然、今回登壇いただくパネラー諸氏も、決して「まちづくり活動をする」という動機からキャリアをスタートしているわけではない。
 ミレニアル世代のパネラー間の応答、そして(多分、世代も考え方も異なる)フロアとの応答のなかに、「まちづ くり」という言葉の意味や目指すもの、そして「専門家」の立ち位置について、あらためて問いなおす契機やヒント が見つかるのではないか...<いまさらやけど...>という副題には、そのような期待も込められている。「まちづくり」 概念や「まちづくり専門家」像については、個々人でその解釈も立ち位置も異なるし、単純に「世代」で区分できる ものでないという(至極当然の)批判も含め、多様で活発な議論の場となることを願っている。
註1):『シリーズ田園回帰5ローカルに生きるソーシャルに働く新しい仕事を創る若者たち』農文協、2016

<パネラー略歴>
〇西馬普也氏
1986 年生まれ。京都府出身。2009 年、京都精華大学芸術学部卒業。 東京で紙加工専門のデザイナーとして勤務したのち、福井県に移住、そ の後京都府に U ターン。株式会社応用芸術研究所に勤務し、京都府と福 井県の複数地域にて、大学生・地域住民・行政と協働して行なう地域づ くり事業や、地場産業の市場調査等に携わっている。各地に移動を伴う ライフスタイルからの視点で、ものごとを編集していくことを目指しま す。そのへんのタイ人よりはタイ古式マッサージが上手いです。参考 http://greenz.jp/2015/11/06/de_machi/

〇東信史氏
1985 年佐賀県小城市生まれ。京都市在住。大学卒業後、リクルート にてスクール事業の広報・経営戦略に関する企画営業に従事。同時に、 NPO 法人である福岡テンジン大学、greenbird に企画コーディネーター として参加。個人の持つ強みや弱みを組み合わせることに、可能性を感 じ「その人らしさ」を引き出すイベント企画・コミュニティ形成を年間 70 本ほど実施。2013 年に転職し、きょうと NPO センターに参画。京都 市未来まちづくり 100 人委員会運営本部、祇園祭ごみゼロ大作戦運営事務局の担当をはじめ、京都の複数の大学でファシリテーション・コミュニケーションに関する講座の講師等を務める。 2015 年 4 月より、これからの豊かさを再構築するとともに地域に新たな生業を創り出すことを目的とした「有限責任 事業組合まちとしごと総合研究所」に事業統括として参画。
「オープンスペース ”Think Thank” (オーナー)」「第 4 次亀岡市総合計画(ファシリテーター)」「京都府内社会 福祉法人(広報チームアドバイザー)」「福岡テンジン大学」「佐賀移住計画」「エリアル(移住フェス主催) 」 「EventSalonKyoto」など、活動は多岐にわたる。参考 http://parallellife.okinawa-do.okinawa/?p=7523

〇滋野 正道氏
1990年京都市生まれ。株式会社基地計画、代表取締役、デザイナ ー。地域づくりを始め、NPO、ボランティアなどの社会活動に数多く 携わる。昨今は、過疎高齢化が進む京都府北部地域をフィールドに「若者と地域」をキーワードに様々な活動に取り組んでいる。独学 で習得した広告制作と映像編集のスキルと感覚を活かし、身近な地 域から社会をリ・デザインしていきたいと考えている。2015 年 4 月 より株式会社基地計画 代表取締役に就任。元・特定非営利活動法人きょうとNPOセンター理事。龍谷大学大学院政策学研究科修士課程に在学中。 参考 http://kichiplan.com/member/

<プログラム>案
12:30 受付
13:00 開会挨拶、趣旨説明
13:15 パネラー話題提供(3 名)
14:15 休憩(15)
14:30 パネルディスカッション(フロアも参加)
・小グループでディスカッション(15 分)
・フロアから質問や意見を集めて、論点整理 ・フロアから得た論点を元にクロストーク
16:00 まとめ
16:30 閉会
・司会進行:谷
・趣旨説明:谷
・パネルディスカッション コーディネーター:乾亨

■日時:2017 年3 月5 日(日)13:00~16:30
※閉会後、懇親会も予定しております。要事前申し込み。会場調整中。

■会場:立命館大学茨木キャンパス
立命館いばらきフューチャープラザ=B棟・3F
コロキウム

■資料代:学会員500円、一般1000円

■参加申し込み:「こくちーず」のイベントページ(http://kokucheese.com/event/index/446082/)にて、お申込み手続きをお願い致します。
※2月28日締め切り

■お問い合わせ:研究企画委員会 担当(谷)nonnnomodel@gmail.com


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開催概要

日時 2017年03月05日
開催場所立命館大学茨木キャンパス 立命館いばらきフューチャープラザ=B棟・3F コロキウム
(大阪府茨木市 岩倉町2-150)
参加費1,000円(税込)
定員100人(先着順)
申し込み開始2017年01月07日 00時00分から
申し込み終了2017年02月28日 23時59分まで
懇親会場所GARDEN・TERRACE・LION立命館 いばらきフューチャープラザ店
(大阪府茨木市岩倉町2−150)
→地図を開く
懇親会費4,000円前後(税込)
懇親会定員30人(先着順)
主催
タグ

イベント概要

2017年03月05日

2016年度 コミュニティ政策学会シンポジウム

大阪府茨木市 岩倉町2-150

http://kokucheese.com/event/index/446082/

 まちづくりの現場では、若い担い手が不足しがちであると言われています。まちづくりの現場に若い力を取り入れていくことは、コミュニティ政策においても長らく課題でしたが、上首尾に解決できたという話はなかなか...

イベントは終了いたしました。

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