障害者権利条約をベースとした意思決定支援(Supported decision-making)の斬新かつ効果的な実践モデルとし て、現在、南オーストラリア州支援付き意思決定モデル(SA-SDM)が世界的な注目を集めている。その SA-SDM モデ ルの基本原則をなすのが、本人の「expressed wish」(仮訳:表出された希望(内なる望み))への焦点化である。これ は、表出機会がなく伝えられないでいた本人の内なる希望・意思が、支援者等の傾聴により、周囲の都合によって歪曲す ることのないまま表明され、表出されたものを指す。
現在の日本では、特に福祉分野・成年後見などの場面において、意思決定支援の基本原則として、いわゆる最善の利益 (best interest)が引用されることが多い。しかし、最善の利益原則は、本人が適切な支援を受けてもなお意思決定が困 難な場合に、最後の手段としての他者による代理代行決定場面で用いられる基本原則である。それが本人の自己決定場面 で用いられることは、本人の本当の希望や意思が脇に置かれ、あるいは挑戦するチャンスが奪われ、結果として本人の意 思決定の潜在能力を狭めてしまうおそれがある。
私たち SDM-Japan は、本人の自己決定場面における支援原則は「expressed wish」への焦点化によるべきであると 考える。結果として、本人が、自信と勇気を取り戻し、徐々に自分の意思を表明し、より大きな意思決定を行うことがで きるようになること、そして、周りの支援者が Best Interest の支援原則から expressed wish の支援原則へと変化して いくことこそが、障害者権利条約が求める支援付き意思決定制度への転換の出発点であると信じている。


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開催概要

日時 2017年07月09日
開催場所東京大学本郷キャンパス工学部2号館213教室
参加費2,000円(税込)
定員200人(先着順)
申し込み開始2017年06月11日 10時00分から
申し込み終了2017年06月30日 20時00分まで
主催

イベント概要

2017年07月09日

支援付き意思決定・意思決定支援(SDM)実践シンポジウム

http://kokucheese.com/event/index/473402/

障害者権利条約をベースとした意思決定支援(Supported decision-making)の斬新かつ効果的な実践モデルとし て、現在、南オーストラリア州支援付き意思決定モデル(SA-SDM)が世...

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